(当時の事を今振り返ると、よく立って最後まで仕事出来たよなぁ~って思う。 それくらい爆弾の威力は凄かった…) こらえていた涙は、やはり頬を伝ってしまう…ダメだこんな事じゃ トイレを口実に少し頭を冷やそう、冷静になろう… まぁ出来るはずもなかったが、その後なんとか涙は食い止めることが出来た。 いつまた涙腺が切れてもおかしくない状態だったが、ハナコは一人でとにかく色々と考えた。 そもそも一回りも年上のこんなおばさん、本気で好きになるはずないよな… お遊びだったんだな… 処理してたんだな… 嫁が妊娠中だ、処理出来ないもんね 良い道具だった? そう自分に言い聞かせないと、立ってられない… また、ハナコの頭の中の記憶ははじめから騙すつもりで近寄り性処理だけをしていた男なんて、どこにも居ない…タロウはそんな器用な人間じゃない それは思い込みか… 逆算をしてみる…私が入社してすぐくらいで受精している 私