私たちヒトなどの動物を含む真核(しんかく)生物と呼ばれるグループの祖先にあたる可能性が高い微生物を培養することに成功したと、海洋研究開発機構などの研究グループが発表し、生物の進化における謎の一つを解き明かす大きな成果として注目を集めています。 「真核生物」は、細胞の中に核やミトコンドリアなどの器官を持つことが特徴で、ヒトなどの動物や植物もこれに含まれていて、およそ20億年前に微生物が別の微生物を取り込んだことで誕生したと考えられていますが、どのような微生物が元になったのかなど詳しくはわかっていませんでした。 こうした中、海洋研究開発機構の井町寛之主任研究員などの研究グループは紀伊半島沖の深海で採取した泥の中から、真核生物の祖先の可能性が高い微生物を特殊な装置を使って培養することに成功しました。 この微生物は、細胞の核がないなど原始的な微生物の特徴を示す一方で、真核生物だけが持つとされる代謝
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