核燃料デブリ調査/廃炉への道筋は依然険しい 東京電力の福島第1原発で初めて、メルトダウン(炉心溶融)した核燃料とみられる物質が撮影された。 燃料のウランと周辺の物質が溶けて混じり合った「デブリ」は、2号機の原子炉(圧力容器)を突き破って、外側を覆う格納容器内に落下したことが確実だ。 原子炉の真下に当たる作業用足場の上には、溶融燃料らしき物質が付着しているように見える。ただ、これで全量というわけではないだろう。 廃炉のためにはまず、どこに、どれだけの量の溶融燃料が存在しているのか、突き止めなければならない。今回はその作業のスタートラインに立ったにすぎない。 さらに1、3号機でも同様の確認作業を行い、溶融燃料をどうやって取り出すのかを決める必要がある。1979年に事故を起こした米スリーマイルアイランド(TMI)原発のケースが当面の参考になりそうだが、福島第1はさらに困難な作業を強いられ
![社説|核燃料デブリ調査/廃炉への道筋は依然険しい | 河北新報オンラインニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5f1f97af75e2d4f1205fb5ed1d3ed8bc36a55172/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.kahoku.co.jp%2Fimages%2Flogo%2Fonlinenews-logo600.jpg)