30日夕方、「退位礼正殿(たいいれい せいでん)の儀」が行われ、日付が変わるとともに天皇陛下が退位されます。皇室の取材を続けてきた社会部 宮内庁キャップの橋口記者の解説です。 天皇陛下は「憲法に定められた象徴としての務めを十分に果たせる者が天皇の位にあるべきだ」と考えられています。このため、「務めが果たせなくなれば、譲位・天皇の位を譲るべきだ」となります。 3年前の8月8日、天皇陛下はビデオメッセージの形で、みずからの老いに触れ、務めを果たせなくなる懸念を語られました。 天皇陛下が、あれほど率直に胸の内をあらわされたのは初めてで、おことばには、退位の意向が強くにじんでいました。 自分の年齢と象徴としての務めの重さを熟慮したうえでの行動で、高齢化の進む日本社会における、象徴の当事者自身による問題提起だったとも言えます。 そうした天皇陛下の思いに、多くの国民が驚く一方で共感を寄せ、退位が実現す
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