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ブックマーク / sunagoya.com (1)

  • よもの海みなはらからと思ふ世になど波風のたちさわぐらむ – 砂子屋書房 一首鑑賞

    明治天皇『明治天皇御集 昭憲皇太后御集』(1929年) 1904(明治37)年に明治天皇が詠んだこの歌が話題になっているのは、平山周吉『昭和天皇「よもの海」の謎』(新潮選書2014年)においてである。この明治天皇の歌が、太平洋戦争開戦の決め手のように使われたと平山の著書は読み解いた。 以前にも紹介したが、明治天皇は生涯に10万首を超す歌をつくっている。日露戦争が始まったこの年は、日々40首、年間に1万首。そのうちの1首である。そして、この1首は、とりわけよく知られた歌であった。英訳されて、セオドア・ルーズベルト米大統領をも感動させたという逸話もあり、明治天皇の「平和愛好の御精神」が強調された歌である。 日露戦争の開戦にあたって、明治天皇には危惧があった。世界は全てが兄弟姉妹である平和な時代であると思っているのだが、どうして波風が立つような動乱の兆しがみえるのだろうか。このような内容になる。

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