東京都の舛添要一知事の辞職騒動の余波を受け、テレビ局の画面が5時間も、BGMと「資料映像」を流し続けるという珍事が起きた。2016年6月15日の都議会最終日の本会議を13時から放送予定だった「TOKYO MX」テレビでの出来事だ。 知事が当日朝に辞職願を出すという異変を受け、議会の開会は遅れに遅れた。結局、放送時間を確保していた18時までに、ほんのわずかの時間を除き、本会議は本格的に始まらなかった。その間、都内のビル群などを上空から撮影した様子や、熱帯魚のようなカラフルな魚が優雅に泳ぐ映像が映し出され、「テレテレテ~テテッ」などのBGMが流れていた。 ■「開会が遅れています」 「TOKYO MX」テレビで13時、「東京都議会本会議 最終日」の生中継が始まった。映し出された本会議場には、知事ら執行部や議員の姿はない。引きで撮った映像には、記者席にいるカメラを持った報道陣や、一般傍聴者ら