「ニュースの眼」ゲスト青木理氏。2011年4月8日朝日ニュースター放送。 市場を独占してきた電力会社(とそのスポンサーである大株主)は、メディア(新聞、雑誌、テレビ)による原発批判をタブー化し、恫喝と飴玉で手なずけてきた。メディアは悪徳企業をチェックするという本来の役割を果たしてこなかった。学者・知識人たちは、原発批判すれば異端扱いされ、原発称揚すれば一本500万円の原稿料をもらえる。結果として、原子力発電は、一握りの人間たちの利権追求のために、一般市民の犠牲の上に、御用政治家、御用官僚、御用学者、御用文化人、御用メディアに奉られてきた。今回の福島原発事故は、そうした壮大な政官メディア癒着関係の一端を顕にしただろう。 . 青木理(あおき おさむ、1966年 - )さんはフリーのジャーナリスト。長野県出身。 1990年、慶應義塾大学文学部卒業後、共同通信社入社。大阪社会部、成田支局を経て東京