北朝鮮は、終戦前後に現在の北朝鮮領内で亡くなった日本人の遺骨の返還などについて、日本政府などに働きかけを続けています。 先日行われた日本との政府間協議でも、今後この問題を優先的に話し合うよう求めており、遺骨返還の話は日朝間の協議で焦点の1つに浮上してきました。 こうしたなか北朝鮮は、8月末から9月初めにかけて、日本の民間団体による遺骨の現地調査に同行するという形で、NHKなど日本のメディアの取材を受け入れました。 北朝鮮に入った記者たちは、何を見て、どう感じたのか。今回は、北朝鮮の中でもふだん入る機会のない地方都市の現状について、国際部・朝鮮半島情勢担当の青木良行デスクが報告します。(2回シリーズです) 地方都市の"意外な光景” 今回の取材で訪れた地方都市は、日本海に面した北東部のチョンジン(清津)、東部のハムン(咸興)、それにウォンサン(元山)でした。 北朝鮮国内に関する情報とい