ドン・キホーテの特徴には、深夜営業、独自の陳列方法、現場への徹底的な権限委譲の3つがあります。チェーンストア理論に基づかないで大きくなった企業で、流通業の既存の「常識」にとらわれない、いわば「反則ワザの集大成」のような店です。 まず、深夜営業ですが、既にコンビニエンス・ストアでは8兆円を超える市場がありました。しかし、コンビニエンス・ストアとドン・キホーテとは同じ深夜営業でも、全く違います。コンビニエンス・ストアは、「開いててよかった」というキャッチフレーズのように、「緊急性の消費」に合わせた商品を扱っています。ドン・キホーテの商品はそうではありません。ブランド品、電気製品、アパレルが山のように陳列され、それが深夜にどんどん売れています。これは「業界常識」では考えられないことでした。最も売れる時間帯は夜中の10時~0時半で、昼間営業は「夜のついで」という感じです。 ナイト・マーケットには、