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  • 新型コロナウイルス感染症に対するイベルメクチンの迷走と顛末(1)海外の動き | EARLの医学ノート

    新型コロナウイルス感染症に対するイベルメクチンの迷走と顛末(1)海外の動き ■COVID-19パンデミックが始まった2020年初頭から数多くの治療薬候補がシミュレーションで挙げられ,抗HIV治療薬のカレトラ®が真っ先に候補にあがったのを覚えている人は多いだろう.人類はこの新興感染症に対して即席で使用できる既存薬で対抗できないかを試みた.カレトラ®以外にも,セリンプロテアーゼ阻害薬®フサン®,喘息治療薬オルベスコ®,新型インフルエンザ治療薬アビガン®などが候補として挙がったものの,治験で有用性を示せず候補薬から姿を消した.寄生虫治療薬のイベルメクチン(と抗マラリア薬ヒドロキシクロロキン)も同じように候補に挙げられたが,この薬剤だけは奇妙な経緯を辿り,数多くの論文不正が発生し,その惨状はSTAP細胞騒動の時を上回る様相であった.また,多くの大規模治験で有効性を示せなかったにもかかわらず,この薬

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