最近このサイト内でSuchmosの名前を挙げる機会は多い。それは個人的好き嫌いを越えて、今のシーンを語るのに最も除外できないバンドだからだろう。 セールスや動員だけを見れば、Suchmosが他のバンド音楽の中で突出しているなんてことはない。メジャーに行けば同クラスのバンドはごろごろいる。 しかし彼らが今こんなにもフリークたちの衆目を集めるのは「シティポップ」というオシャレであること以外に特に音楽的共通項のない不思議なジャンルのアイコンとして勢力を伸ばしているからだろう。要するに、一時代を築き上げ日本の音楽史に名前を残す可能性がある、ということだ。 いくらSuchmos同じかそれ以上の人気を誇るバンドでも既存のブームに乗った二匹目以降のドジョウには、金字塔足り得るには難しい。今の20代にわかりやすい例で言えば、9mmや時雨が台頭した時代、2番煎じが掃いて捨てるほど横行したが、それらの名前をみ