“沖縄の相続問題”のエキスパート・尾辻克敏弁護士の事務所に、建設会社の社長をしている与儀さんが相談に訪れました。与儀さんは会社を専務の長男に引継ぎたいようです。 与儀さん 「建設会社の社長をしています。そろそろ専務の一郎に会社を譲ろうと考えています。子は家系図のとおり、一郎の他に次郎、三郎がおり、妻は既に他界しています。私には①自宅 ②会社に貸している事務所 ③会社の株式 ④預金 ⑤会社への貸付金3,000万円 -があります。どうやって、一郎に会社を引き継いだらいいものでしょうか」 「事業承継」って、何? 中小企業の多い沖縄では、会社経営者が、子どもなどの後継者に会社を引き継ぎたいという相談がよくあります。 会社経営者にとって、事業承継は非常に重要な問題です。仮に経営者が生前、後継者を誰にするか決めていても、法律上の手当を何もせずに亡くなると、相続人の間で経営者の遺産をめぐる紛争が生じ、お