菊と刀 (講談社学術文庫) posted with カエレバ ルース・ベネディクト 講談社 2005-05-11 Amazon 楽天市場 Yahooショッピング ヤフオク! 7net 以前、『菊と刀』を読んだときの印象は、分かるところもあるが分からないところもあるなぁ、というものでした。 全体としては公平を装っているようでやっぱり日本人の悪さを指摘し、対照的に欧米人の誠実さや正当性を強調したいんだなとは思ってましたが、それは戦後もずっとあったもので取り立てて怒りを感じるというものでもありませんでした。 どちらかというと、ここで語られている日本人像は現代人にはもうわからないんじゃないか?という思いを抱きました。 面倒を見てくれていた神父夫妻にアメリカで画家として暮らしたいと告白し、夫妻から笑われた青年が恥辱を感じて夜中に荷物をまとめて出ていく、夫妻に何も告げずに。 この感覚を容易に理解できる