「たちくらみがする」「朝が苦手」など、低血圧のせいだと思われているさまざまな不調。でもそれって本当に低血圧と関係があるの? そもそも低血圧とは何か、それによって起こる弊害には何があるのか、ウィメンズヘルスクリニック東京の知久正明先生に話を聞きました。 血圧とは何か。拡張期血圧と収縮期血圧 低血圧や高血圧を理解する前に、「血圧」とは何かを知る必要があります。 「血圧とは心臓から血液が送り出される際に“血管にかかる圧力”のことです。心臓が収縮したときの圧力が『収縮期血圧』、心臓がふくらんでいるときは『拡張期血圧』といいます。また、別名で『最高血圧』や『最低血圧』とも表現されます。 若い人の血圧は拡張期血圧の方が上がりやすくなります。それは血管に弾力性があるため圧力が緩衝され、拡張期にその圧力がリバウンドしてくるからです。加齢とともに血管は固くなるため、高齢者は収縮期血圧があがりやすくなります」