わたし、ともが出会った変態の話をします。 あれは大学一年生の時のことでした。 パン屋でのアルバイトにも慣れて開店準備を任されていたわたしは、朝6時前に出勤し、本社から届いたパンをお店に並べたりレジへの入金などを淡々と行っていました。 余談ですが、わたしの毎日の楽しみは、クインシーという細長いクリームが挟まったパンを袋に詰めているころに昇る朝日を浴びて、「あぁ今日も生きてるな…」と歓びを噛み締めること。基本的に店員は1人なので、開店前は歌ったり踊ったり自由にやっていました。 さて、パン屋の朝というのは、大変平和です。 平日は常連男子高校生が毎日同じメロンパンとお茶を購入していったり、土日は地域のお年寄りや朝帰りのオネェの方々が大量に買い物をしていくなど、朝番は結構楽しい仕事で、私のお気に入りでした。 しかし、このパン屋は若い女性ばかりの職場。 ちょっと変わった来客もあります。 店員の間では有