左ヒザ故障から復帰を目指す全日本エース・清水邦広。全日本男子のメダル獲得のためには彼の奮起が不可欠だ 写真提供:月刊バレーボール 9月29日までイランで開催されたアジア選手権で、日本は5位に終わった。 全日本がイランで戦っている頃、日本のエース・清水邦広は大阪にいた。8月のブラジル遠征で、練習試合の最中に左ヒザを痛めた。内側靭帯損傷と診断され、アジア選手権のメンバーからは外れてパナソニックで調整していた。 2009年以降、大会を重ねるごとに、自分が日本の勝敗を背負う立場にあると自覚し、常々「ケガはできない」と口にしてきた。それだけに、アジア選手権に参加できず、しかも日本が苦戦しているという知らせを聞いて、歯がゆい思いをしたことは想像に難くない。 清水に初めてエースとしての教育をしたのは、美山中学時代の恩師、松本義昭だった。松本監督は入学したばかりの清水を見て、日の丸を背負う選手を育てるとい
相手を凌駕する高速コンビバレーに取り組む全日本男子。その完成がロンドン五輪出場への大きな武器となるはずだ。 写真提供:月刊バレーボール 8月11日からの南米遠征を前に、全日本男子は攻撃のスピードアップに着手していた。 05年にも、全日本は世界ランキング1位のブラジルのスピードバレーを目指し、例えばサイドは1秒以内でトスを打つという目標を掲げてスピードアップを図った。それ以降は基本的に1秒以内という目安を維持してきたが、今年のワールドリーグ後、その目標数値を格段に速くした。 植田辰哉監督は、「これまではずっと、1秒を超えるとリスクが高くなると言ってきたけれど、今はそのレベルではとても戦えない。アジアの中では日本は速いけれど、世界の中ではトップではない」と語る。 世界的に、攻撃は速くなっている。以前はスピードといえばブラジルだったが、今は、高さを誇るロシアでさえ速さを意識している。特に進境著し
2010/2011V・プレミアリーグが終盤戦を迎えようとしている。 男子では、昨季の覇者パナソニックが思いのほか苦戦している。昨季はレギュラーラウンドで6敗しかしなかったチームが、今季は前半戦を6勝8敗と負け越して折り返した。 そのパナソニックが先週末、ホームゲームで連勝し浮上のきざしを見せた。12日は四強入りを争う豊田合成、13日は9連勝中だったサントリーをストレートで破った。 不調を打開する糸口は何だったのか。パナソニックの選手たちは、「役割分担」という言葉を口にした。 「今日は、サーブレシーブの軸がいて、攻撃の軸がいて、というように個々の役割分担がしっかりできていた」とセッターの宇佐美大輔はサントリー戦後語った。 今季は、アウトサイドの対角に福澤達哉と新加入のブラジル人選手、シウマル・アウメイダが起用されることが多かったが、その布陣はサーブレシーブに不安があった。それを補う攻撃力を発
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く