始まったばかりの7月だが、 既に休日の予定は埋まっている。 ちらほら空いてはいるが、 おそらくすぐに埋められてしまう。 誰に埋められるかって? もちろん私の彼女にだ。 将来に向けて決めなければならないことだらけだから、彼女は次々に予定を入れていく。 何とも頼もしいパートナーだ。 もはや、私の秘書のように休日の予定を管理してくれる。 私は予定の時間に予定の場所に行けばいい。 そこで予定通りやるべきことをこなして、彼女にご飯をご馳走する。 それだけで彼女の笑顔を守ることができるのだ。 はじめは「二人だけの世界」だった。 そこから「同じ方向」を見て進むようになった。 だけれども、思えば私たちは、お互いに向き合う関係ではなくて、はじめから同じ方向を見ていたのかもしれない。 だから、新生活に向けて行動を起こしてからも違和感はほとんどない。 それどころか、私は彼女と周りの関係を微笑ましく思うし、彼女は