新海誠監督作品の最新作。初めてタイトルに句点が使用されていることからも、彼の今までの作品の集大成をみせよう、という凄みを感じるこの映画。題材は「男女入れ替わり」というよくあるもの。予告でもその点を猛プッシュしていたので、流石にもう一捻り入れてくると思ったのですが、予想通りでした。単なるカップル御用達映画ではない、確固たるメッセージを備えた作品だったと思います。 都会と田舎、糸守の神、カタワレ時、組紐、彗星、そして「ムスビ」。様々な要素が融和して、この作品を強いものにしています。では、果たしてこの作品はどこが「強い」のか。その「強さ」によって、我々は何を信じることができるのか。今回の記事では、そんなことについて書き綴っていこうと思います。 〈あらすじ〉1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習な
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