驚くほどネガティブなビジネス書だった。これには後悔しか書かれていない。すがりたくなるような強いフレーズはどこにもなく、元気がでてくるような明るいエピソードもない。だからこそ読む価値がある。 著者の和田一郎、ICHIROYAと言えばはてなブロガーのみなさんはよくご存知、あの犬のひとだ。村長でもいぬじんでも、ズイショさんでもなく、ラブラドールのひと。 彼のブログでは、仕事のことや家族のこと、英文を翻訳したものなど毎日なにかしら更新している。僕は「おぉ」とか「わぉ」とか「こいつぁすげぇや!」と思いながらスターをぽちぽちつける。先日、彼が本を出すことを聞いた。迷わずamazonで注文した。新聞の一面の広告欄にも載っていて、「ずいぶん遠くへいってしまったなぁ」などと感慨深い気分になった。近づいてもいない。 本の内容は後悔に溢れている。勉強しておけばよかった、入社初日から突っ走ればよかった、社内の人に