戦前より日本のモータリゼーションを支えてきてくれたフォードが日本市場からの完全撤退を決めた。またいつか会える日を願いつつ、さよならを言おう フォードが年内に日本から撤退することが決まった。昨年の日本での販売台数は4968台で、輸入外国車のうちフォードが占めるシェアはわずか1.7%。「今後も成長は見込めない」と判断した。 1925年に日本フォードを設立し、マツダを傘下に収めるなど日本の自動車業界に大きな影響を与えていた巨星が、日本での歴史に幕を下ろすこととなった。 日本人があまり知らないフォードの話 去りゆく青い楕円へ(文/山口京一) 世界最大企業の一社、フォードとしては、あまりにも唐突な非外交的、反ビジネス的な撤退の発表だった。先例は多々ある。特にデトロイトスリーは、本国内においても複数ブランドを消滅させてきた。 フォードの日本、インドネシア撤退ニュースの翌日、クライスラー(FCA)は、よ