東京・築地市場が最後の営業を終えた6日、市場内にある牛丼の「吉野家」の1号店ものれんを下ろした。店の前には午前5時の開店前から長い列ができ、名残惜しそうに最後の一杯を味わっていた。 日本橋の魚市場にある商店だった吉野家は、関東大震災後の1926(大正15)年に、魚市場とともに築地に移転。いまに続く1号店が生まれた。 この日は店の前で50~60人の客が1時間近く待つ状態が続き、「世界一混んでいる吉野家ですね」と寺沢裕士・広報課長(42)。近くの店長ら約10人と応援にかけつけた。 60年、築地に通ったという…