カリフォルニアのワイナリー「サンセット・セラーズ」に新たな日本人オーナーが誕生した。ブドウ畑は、カプコン創業者が私財を投じて有名になった「ケンゾーエステート」から、山肌を少し下った斜面にある。 ケンゾーエステートが3800エーカーの広さで年間1万5000ケースを出荷するのに対し、サンセット・セラーズはわずか4エーカーで、出荷量は500ケースに満たない。小さな家族経営のワイナリーだ。 ブドウはすべて手摘み。実の選り分けから発酵にいたる全工程を手作業でおこなう。取材時はラッキングと呼ばれる発酵後の澱を取り除く作業を、樽の中を覗き込みながら丁寧におこなっていた。 創業者のダグラス・スパークスさんは早稲田大学に留学歴のある親日家で、日本人女性と結婚後、シリコンバレーで技術コンサルタントをしながら、趣味でワインを自家醸造していた。 一念発起して自宅のガレージで創業したのが、1997年。自宅のあるサン
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