民主党の渡部恒三前最高顧問は7日、東京都内で講演し、米軍普天間飛行場の移設問題について「鳩山君がまったく解決できないとなれば、政権(首相)交代ということになる。鳩山君が責任をとっても次は菅直人君だ」と述べ、解決できなければ鳩山由紀夫首相の責任問題になるとの認識を示した。 普天間問題に絡んで政権内から首相の退陣論が出たのは初めて。渡部氏は発言が過ぎたと思ったのか、すぐに「私の心境は沖縄問題を必ず鳩山に解決させて、4年間、鳩山内閣を続けていくとご理解ください」とも語った。 一方、渡部氏は新党結成に向けて自民党の離党者が相次いでいることで、民主党の小沢一郎幹事長らの「政治とカネ」の問題が薄らいだと指摘。「1週間前からの自民党の老人の家出で、小沢君が辞めなくても(参院選は)勝てそうだ」との見方を披露した。 渡部氏の発言について、鳩山首相は同日夜、官邸で記者団に笑いながら、「渡部恒三流の激励だ