闇金ウシジマくん 11 (11) (ビッグコミックス) 真鍋 昌平 ここ数年のスピリッツは他の青年向け週刊漫画誌に比べてダントツに面白いと考えているのだが、中でも「闇金ウシジマくん」は楽しみな漫画の一つだ。昨日「サラリーマンくん」編が終わったのだが、いやー今回も面白かったよ。 「闇金ウシジマくん」はその名の通り闇金業者を題材とした漫画だ。初期は闇金社長であるウシジマが債務者を食い物にするピカレスクロマンと呼べば聞こえは良いが、単なる変形ヤンキー漫画、あるいは「ナニワ金融道」のパクリ漫画と呼ばれても仕方のないものだったが、主観をウシジマくんから債務者に移した話が多くなるに連れ、俄然面白くなってきた。最近では、主役は完全にそのエピソードごとに登場する債務者で、ウシジマくんは全てのエピソードに登場する共通の脇役と言った感じだ。 この債務者というのが、ギャル男やゲイといった、スピリッツの主要読者層