ブックマーク / kiicho.txt-nifty.com (7)

  • 『ニーナとうさぎと魔法の戦車(2)』 - 積読を重ねる日々

  • 『ふたりの距離の概算』 - 積読を重ねる日々

    『ふたりの距離の概算』(米澤穂信/角川書店)を読んだ。 (今回は物語のあらすじをけっこう書いてしまっています。まだを読んでいない方は、行こうの駄文は目にされない方がよいと思われますが勿論そんなのはその人の自由です) 古典部シリーズの最新作かー。まさかきちんと続編が出てくれるなんて、嬉しい話です。今回も非常に青春ミステリとしてすごくいい感じでした。青春であることとミステリであることが、実に重要な意味を持っているという一線がまったくブレていないあたりさすがの作者よ、と感心しました。素晴らしい。 古典部で突然起こった千反田と新入生の大日向との仲違い。大日向の言うように千反田が悪意を持って他者に接するはずが無いという想いのもと、奉太郎は大日向と出会ってから今までのの出来事を思い返し、原因を推理しなくてはならない。マラソン大会の20キロの道程が終わる前に…。 この導入時点で、ものすごくわくわくして

    『ふたりの距離の概算』 - 積読を重ねる日々
    kyuusyuuzinn
    kyuusyuuzinn 2016/06/15
    “一介の高校生である奉太郎は、たとえ謎を解き、誤解を明らかにしたとしても、一度、ねじれた関係は、離れてしまった距離をなかったことには、どうしても出来ないのだ。”
  • 『秋期限定栗きんとん事件(下)』読了 - 積読を重ねる日々

    『秋期限定栗きんとん事件(下)』(米村穂信/創元推理文庫)読了。 上巻でも薄々気がついていたけど、やっぱりこの二人、とっくの昔に小市民になると言う目的は放棄していたんだなー。まあ僕は一巻を読んでいた時からそんなん無理無理と思っていたけど、やっぱり無理だったねー。予測の範囲内です。結局、人間の性(サガ)を無理に変えようなんて不可能なんですよ。無論、自分の感じたことを表に出さないように振舞うことは出来る。でも、それはあくまでそう振舞っているだけで、自分の感じたことまでは変えられないのですよね。それは自分を偽り続ける行為に他ならず、人間にとってもっとも苦しいことは、自分に嘘をつくことであると思うのです。ただ、小鳩くんと小佐内さんは、己の真情をそのまま表に出すと、即社会不適合者決定一直線であるところが難しいところなのですよね。僕はこの作品を、自分の真情と社会とのせめぎ合いに苦しむ物語と捉えることも

    『秋期限定栗きんとん事件(下)』読了 - 積読を重ねる日々
  • 『ベン・トー(9.5) 箸休め~濃厚味わいベン・トー~』 - 積読を重ねる日々

    kyuusyuuzinn
    kyuusyuuzinn 2015/02/20
    他人から見ればどうでもいいことに一生懸命になっているという点で言えば『学校の階段』とかに近い。
  • 『プシュケの涙』読了 - 積読を重ねる日々

    『プシュケの涙』(柴村仁/電撃文庫)読了。 これはもう、この構成を考えたこと自体がえらい。この二つの物語を、この順番に描いたことがすごい。物語に圧倒されると言う感覚を久しぶりに覚えた。冷たく悪意に満ちた世界で芽生える恋。その恋が美しいものになるかどうかはだれにも分からない。無私な恋、純粋な恋、一方的な恋、そして哀しい恋。それを作者は淡々と描き、淡々に語る。その突き放した描き方は、あまりにも美しく、哀しい。 この冷たく突き放された文体は、この作者のいままでの作品には無いものだ。否、それは正確ではないか。作者の文体が、これほどまでに冷たく悪意に満ちた哀しい物語と寄り添った物だとは、ぼくは今までまったく気がつかなかったと言うことだ。自分の見る目のなさをただ恥じ入るばかり。思えば『E.a.G』の時点で、作者の文体は、ときに非常に乾いた表現が滲むということに気が付いてしかるべきだった。 前編があるか

    『プシュケの涙』読了 - 積読を重ねる日々
  • 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(8)』 - 積読を重ねる日々

    kyuusyuuzinn
    kyuusyuuzinn 2011/07/08
    なるほど、京介のカミングアウトのせいで逆に桐乃が遠慮してしまった、と。面白い見方だなあ。
  • 『ゼロの使い魔(20)古深淵(いにしえ)の聖地』 - 積読を重ねる日々

    kyuusyuuzinn
    kyuusyuuzinn 2011/05/20
    なるほど、確かにこの作品は単なるハーレム物と思われがちだが、現代と中世の価値観の違いを通して、正義や自己犠牲をテーマとした作品であるとも言える。
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