◆演奏がひたすら凄かった 今年のサマソニ東京のレディオヘッドは、まずなんと言っても演奏そのものが凄かった。オープニング・ナンバーの“Burn The Witch”の最重要要素と言っても過言ではないオーケストラ・パートを、ジョニーとエドのノイジー&パンキッシュなギターで無理矢理置き換えていく力技のパフォーマンスにまずは驚かされたのだが、その後もグロッケンシュピールの美しい音色を全面にフィーチャーしてメランコリィを果てしなく増幅させていく“Daydreaming”、アルバム音源の緻密モードから5人の各パートが横一線でデットヒートを繰り広げる戦闘モードに変貌を遂げていた“Ful Stop”と、のっけから音が前へ前へとつんのめり、勢いよくこちらに飛び込んできた。 その後もフィルのドラム・イントロのアタックが凄いことになっていた“Reckoner”、助走すっ飛ばして高速回転し始める“The Nati