大岡昇平の原作小説「野火」の映画化を思い立ってから二十数年。塚本晋也監督が遂に夢を実現し、映画『野火』が7月25日に東京・渋谷ユーロスペースほかで全国順次公開されます。劇場映画デビュー作『鉄男 TETSUO』(1989年)から常に独創的かつ挑発的な作品を発表し続けてきた鬼才がなぜ、戦争文学の代表作といわれる「野火」にたどり着いたのか? 製作過程を追いながら、塚本監督の頭の中身を全8回にわたって探っていきます。(取材・文:中山治美) ■『野火』へ ADVERTISEMENT 1から造り上げたヘルメットと銃。© SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER 塚本晋也監督の映画を観ると、何より作品全体から放たれている強烈なエネルギーに圧倒される人が多いだろう。その源は何か。「どうしてもこの映画が作りたい」という塚本監督本人の抑えきれない衝動と強い意思がそうさせているのではな
![第4回 『野火』への道~塚本晋也の頭の中~:『野火』への道|シネマトゥデイ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/681ac327dbc5baa2056dbba8a5671bbecbb98ec7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg.cinematoday.jp%2Fa%2FedIgC6w06Zae%2F_size_r1200x630%2F_v_1435155978%2Fmain.jpg)