今年1月、国交省による家賃債務保証業者登録制度がスタートし、業者が守るべきルールとして「暴力団員等の排除」等が定められましたが、その登録はあくまで「任意」。いわゆる家賃保証会社の問題ある取立ては後を絶たないようです。メルマガ『伝説の探偵』では著者で現役の探偵である阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、ある家賃保証会社とのトラブルの一部始終と、「主犯」とも言える会社サイドの男から聞き出した取立てのマニュアルやトレーニング法について詳細に記しています。 家賃保証会社の問題取立て 序章 Aさんは27歳。 都内の中小企業に就職し、神奈川県の川崎市で一人暮らしをしている。 就職先では、主任となり、平日は部下への指導も含め忙しい毎日を過ごしていた。 住んでいるマンションのオーナーが変わったと手紙がきたのは、2018年1月のことだった。正月休みに届いていた手紙であり、Aさんは帰省中であったので、確認したのは