日銀は11日、金融政策決定会合で「量的・質的金融緩和」を継続することを決めた。決定の発表は午前11時48分と通常と比べて早かった。東京株式市場は前場が11時半まで、後場は午後0時半からなので、昼休みの間で公表となった。前場は決定会合を控えて様子見であったが、後場になって下落し、「決定会合の結果への失望売り」と市場で解説された。 ただ、株式市場はいろいろな思惑で取引される。前日の一部の新聞で、金融機関に対して年0・1%の低利資金を貸し出す「固定金利オペ(公開市場操作)」の期間を現行の最大1年から2年以上に延長する案が検討されると報じられた。 この案自体は実体経済に与える政策として大した話ではないが、思惑で動く投資家にとっては、案が実現するかどうかがポイントとなった。実現する方に賭けた投資家は株価指数先物などを先回りして買っていた。それが実現しなかったわけだから、今度は売りに回る。それを「