大野病院事件においては、 ・1人医長という人的資源が限られた地方病院で ・癒着胎盤という極めてまれな症例を ・子宮全摘ではなく、胎盤の用手剥離を施したが救命できなかった ことが刑事事件として立件されてしまったのだが ・都内の大学病院で ・癒着胎盤を予見し、事前に自己輸血・予定帝王切開の準備などをしていて破水し ・子宮全摘によっても、救命できなかった 極めてまれで不幸な症例があったことが、僻地の産科医先生によって、見いだされた。 時期は 2006年11月 で、K医師逮捕の後のことである。 詳しくは、僻地の産科医先生のblog「産科医療のこれから」の 癒着胎盤で子宮摘出し、大病院であっても救命できなかった一例 をご一読ください。 報告の最後を引用しておく。 2)医療界への要望 当該医療施設は周産期でも有数な施設であり、そのような機関でも本症例は不幸な転帰を辿ってしまった。手術開始前から出血が始