陸上自衛隊員14万9000人の9割以上に相当する約14万人とその家族の氏名などの個人情報を外部に流出させたとして、陸上自衛隊警務隊は31日、自衛隊鹿児島地方協力本部(鹿児島市)の1等陸尉、徳永安成容疑者(46)を行政機関個人情報保護法違反の容疑で逮捕した。 防衛上の機密情報は含まれていないが、自衛隊の個人情報をめぐる漏えい事件としては、過去最大規模という。 発表によると、徳永容疑者は自衛隊員の募集業務に携わっており、鹿児島地方協力本部にあった全国の陸自隊員約14万人分とその家族の氏名、住所などが記録されたCD―ROMのデータを別のCDに複写。外部に持ち出し、部外者に提供した疑い。徳永容疑者は容疑を認めている。 7月13日、自衛隊側に「陸自隊員の個人情報が入ったCD―ROMを拾った」との通報が寄せられ、CDも回収したことから流出が発覚。上司が事情を聞いたところ、「コピーしたCDは不動産関連業