【ベルリン=三好範英】ドイツのベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、ケルンの4都市で26日、国内の原発稼働停止を求める大規模デモが一斉に行われ、警察発表で計20万人以上が参加した。 参加者は各市で、「フクシマ(福島第一原発事故)は警告する。全ての原発の稼働停止を」などのスローガンを掲げてデモ行進した。 ドイツでは27日に南西部2州で州議会選挙が行われることもあり、原発の安全性は政治問題化している。原発容認の姿勢だったメルケル政権は、福島の原発事故後、稼働期間の長い原発7基の暫定的な稼働停止を決めているが、デモに参加した社会民主党(SPD)や緑の党など野党の幹部は「選挙戦術に過ぎない」と政権を強く批判していた。