読書方法が多様化している。最近、ビジネスマンらに人気なのは「フォトリーディング」。必要な情報を素早く得る新しい速読術として好評だ。また、グループで一緒に声を出して読む「群読(ぐんどく)」が協調性や表現力を高められるとして再評価されつつあり、実践する団体が増えている。(安田幸弘) フォトリーディングは米国発祥。日本では能力開発を手がけるラーニングソリューションズ(東京・飯田橋)が平成13年から講座をスタートさせた。現在は1クラス35〜40人の講座を月に約20回開催。盛況で満員になることが多いという。 受講者の参加目的はさまざまだ。今年7月に受講したアパレル会社に勤める男性(45)は「本を大量に読めるようになって、若い社員にいい情報を与えられるようになりたい」。女性会社員(36)は「行政書士の資格試験の勉強のために受講した。勉強時間に限りがあるので情報を効率的に入手していくことが有効だと思った