21日の金環日食を観察していた115人が目の痛みなどを訴えて、各地の眼科を受診していたことが22日、日本眼科学会のまとめで分かった。 午後5時までの学会の集計によると、子供は4~8歳の14人で、最高齢は90歳だった。いずれも目に痛みや違和感を覚え、網膜が傷つく「日食網膜症」の疑いがあるという。症状が改善されないケースも数例あった。 受診した人の多くは太陽を直接見ており、日食グラスを使った場合にも不適切な利用だったという。 日食網膜症は症状が重い場合、ものがゆがんでみえたり、視野の一部が欠けたりする。視力が低下し、そのまま回復しないケースもあるという。 同学会では「時間が経過してから症状が表れるケースもあり、異常を感じたら眼科を受診してほしい」と呼びかけている。