外務省に火炎びんを投げたのは、ある反日的行為への抗議の意味を込めた行為だった…。建造物侵入、火炎びん処罰法違反、銃刀法違反の罪に問われた男性被告(22)の初公判を15日、東京地裁で傍聴した。 起訴状などによると、被告は平成20年2月6日夜、東京・霞が関の外務省の鉄さくを乗り越え、正面玄関に向けて火炎瓶を投げ炎上させた。その際、割腹自殺する目的で柳刃包丁(刃渡り約22・8センチメートル)を所持していた。罪状認否で被告は起訴事実を認めた。 検察側の冒頭陳述によると、被告は地元の高校を中退した後、建築現場などで働いていたが、入院中に読んだ本をきっかけに右翼思想に傾倒。18年1月に上京し右翼団体で活動家になったという。 弁護人「今回の行動の理由は?」 被告「1つは1月15日に靖国神社で中国人が80代の老人に暴行を加え、国旗を踏みにじった。ほとんどのマスコミが事実を隠蔽(いんぺい)し、国民に報道しな