仙台駅からローカル線に乗って30分。船岡駅で下車し、南へと伸びる通りを行く。 仙台駅周辺とは打って変わって、のどかな時間が流れている。すれ違う学生の多くは、ジャージー姿だ。 10分ほど歩くと、道は大きく左へとカーブし、その先に目的地が見えてきた。 仙台大学。1967年に開学した私立の体育大学で、冬季五輪を中心に何人ものオリンピアンを輩出している。 校門をくぐり、受付の近くで待っていると、平山相太が現れた。 国見高校時代に“超高校級”と謳われたストライカー。全国高校サッカー選手権における通算ゴール数17は、今なお歴代最多記録だ。 その後、筑波大学に進学。19歳だった2004年、アテネ五輪代表に飛び級で選出された。20歳でオランダに渡り、いきなり8ゴールをマーク。'06年に帰国するとFC東京に加入し、'10年の日本代表デビュー戦ではハットトリックの偉業を成し遂げた。 そんな“平成のモンスター”