『数学する身体』が気になったので、読んでみた。 数学する身体 作者: 森田真生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/10/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (17件) を見る 概要 数学は高度に抽象化され、もはや現実の世界に縛られることなく、論理の世界に存在すると思われがち。 けど、そんな数学も、元を辿れば人間の営みによって生み出されてきたもので、人間との深い関わりが存在する。 この本では、そんな数学の歴史と変遷を辿りながら、数学というものが、人間とは無関係な無味乾燥なものなのではなく、人間と深い関わりのあるものなんだということを再発見していこうとしている。 「数える」という行為から始まって、まるで身体から漏れ出すように、数学的思考は広がってきた。 (中略) 新たな数学が生まれる場面に生きた人間の姿があり、冷徹に見える計算や論理の奥に血の通った人間がある。 特に、アラン・