『数学する身体』が気になったので、読んでみた。 数学する身体 作者: 森田真生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/10/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (17件) を見る 概要 数学は高度に抽象化され、もはや現実の世界に縛られることなく、論理の世界に存在すると思われがち。 けど、そんな数学も、元を辿れば人間の営みによって生み出されてきたもので、人間との深い関わりが存在する。 この本では、そんな数学の歴史と変遷を辿りながら、数学というものが、人間とは無関係な無味乾燥なものなのではなく、人間と深い関わりのあるものなんだということを再発見していこうとしている。 「数える」という行為から始まって、まるで身体から漏れ出すように、数学的思考は広がってきた。 (中略) 新たな数学が生まれる場面に生きた人間の姿があり、冷徹に見える計算や論理の奥に血の通った人間がある。 特に、アラン・
概念世界と一体化する 旅から帰ってきても、行った先で感じていた感覚は残っているものだ。撮った写真を見ると、その感覚が蘇(よみがえ)るし、旅先で食べた品々の匂いを嗅ぐと、その日の行動が次から次へと思い出されてくる。ある土地のことを本や映像で知っても、こうはいかない。実際に行ってみて、その土地に自分を置いてみないと、こんなにくっきりとした感覚は得られない。 数学も旅のようなもの、と著者は書く。ただしそれは手で触れることも、目で見ることもできない抽象的な概念世界への旅だ。「多変数解析関数」の世界と聞いても、さてそれはどんな世界なのだろう。しかし数学者の岡潔にとって、その世界は「峻険(しゅんけん)なる山岳地帯」だったらしい。彼はその山岳地帯を旅し、そこに自らの身を置いたのである。そうすることで、その風景の襞(ひだ)を探査できる数学的乗り物を発明し、ついには連綿と連なる未解決問題の「一群の山系」を発
どうすればPythonをJuliaと同じくらい速く動かせるのか? : 様々なやり方で計算の高速化を図る Julia対Python 科学技術計算には、Pythonなどの言語よりもJuliaを使った方がいいのでしょうか? http://julialang.org/ に載っているベンチマークを見ると、どうしてもそんな風に思ってしまいます。というのも、Pythonなどの高水準言語は、スピード面で大幅に劣っているのです。けれども、これは私が最初に感じた疑問ではありません。私が気になったのは、「Juliaのチームが書いたPythonのベンチマークは、Pythonに最適なものだったのか?」ということです。 こういった多言語の比較について、私の考えを述べましょう。まずベンチマークというのは、実行するタスクによって定義されるものです。よって、そのタスクを実行するための最適なコードを、各言語に精通した人々が最
はじめに:会話設定 女子大生と講師による分類階級の会話 まとめ 参考書 はじめに:会話設定 ●某女子大で生物系の講義を担当中の尾巻講師(いつも白衣着用)が大学3年生の都子さんと大学内で立ち話をしています. ●都さんは尾巻講師のとある講義を履修していて,前週の講義で授業内試験を受けました. この前提のもと,生物分類階級の豆知識について,2人の会話形式でお送りします. 女子大生と講師による分類階級の会話 都子さん,この間の試験よくできてましたね. でしょう!ちゃんと勉強したんですから〜 でも,分類階級の問題,「綱」を「網」って書いてたね. え〜!間違えちゃった〜.てへぺろ てへぺろじゃないでしょ・・・でも,たしかに間違えた学生がけっこう多かったです.漢字,似ているからねえ そうそう!まぎらわしいんですよ〜 たしかにまぎらわしいけど,分類階級の意味を押さえてればそんなに間違えないよ.ちょっと復習
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