行政書士の資格がないのに家系図を作成し報酬を得たとして行政書士法違反罪に問われ、無罪が確定した北海道の花香(はなか)雄介さん(29)らが1日、不当な起訴で精神的苦痛を受けたなどとして、国を相手取り計約1億3800万円の賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。 花香さんは行政書士の資格がないのに出生や死亡、婚姻の年月日を記載した家系図を作成、報酬を得たとして、平成19年6月に起訴された。1、2審は懲役8月、執行猶予2年の有罪判決だったが、22年12月の上告審判決は「問題の家系図は個人の鑑賞や記念のために作成されたもので、証明文書としての利用は予定されていなかった」として、逆転無罪を言い渡した。 【関連記事】 痴漢は冤罪だった!無罪判決の競艇選手の怒り 英女子大生殺人、逆転無罪の“10の理由” 国民の常識反映し強いメッセージ 最高裁無罪判決 「弁護活動を『のぞき見』、手紙押収は違法捜