「あ、東京外語大学の学園祭、『外語祭』が今度あるんですよ。結構面白いと思いますよ。是非遊びに行ってやってくださいよ」 と教えてくれたのは、チェコ語の出来る外大卒の知人・梶原さんであった。 「各国料理の屋台が出るとか……?」 「出ます出ます、外語大って26の専攻語があるんですけど、それぞれが料理を出すんです。 民族舞踊とかもやりますよ」 「わあ、いいですね。遊びに行きたいです」 「じゃあ一緒に行きましょう!」 ……そんなわけで、ごくごく気軽に行ったのだ。しかし、予想していた何倍も、その学園祭は大変なことになっていた。 なんというか……そこは、日本じゃなかった。 (text by 大塚幸代) 東京外語大学といえば、 ・東京にある、とてもあたまがいい学校で ・外国語をみんなが学んでいる ということしか知らない。校舎がどこにあるかも知らなかった。 中央線・武蔵境駅から乗り換えて、多磨駅というところ