日経ビジネス のサイトに、 『セブンイレブンのレシートには税額がない』 という記事が掲載されました。 お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、セブン&アイグループのレシートには、消費税額の記載がありません。 その事実と、今回の消費税改正によって税抜価格表示が許容される点を解説した記事なのですが、消費税額計算と価格表示の論点が混同して書かれているため、記事を読まれた方が誤解しかねない内容になっています。 そこで、当ブログで補足させていただきます。 最初にタイトルの結論を述べれば、 「セブン&アイ グループは、お客様から代金と一緒に預かった消費税額を端数部分も含めて正確に納税するため」 というのが答えです。 記事を読まれた方は、むしろ反対の印象を持ったのではないでしょうか。 まず、理解していただきたいのが、現行の消費税法における消費税額の計算方法です。 顧客から預かった消費税の計算方法は2
昨日、7月20日付で企業会計基準委員会から企業会計基準公開草案第61号『収益認識に関する会計基準(案)』が公表されました。 https://www.asb.or.jp/jp/accounting_standards/exposure_draft/y2017/2017-0720.html 従来、我が国では収益認識に関する包括的な会計基準が存在しませんでしたが、IFRS15号(及びFASB Topic606 )「顧客との契約から生じる収益」の公表にあわせ、新たな日本基準としての開発が進められています。 公開草案では、平成33年4月1日以後開始する連結会計年度からの適用を予定しており(78項)、平成30年4月1日以後開始する連結会計年度からの早期適用も認められています(79項)。 私は、以前から消費税改正と収益認識基準の導入時期が重なってしまうことを恐れていたのですが、税率改正の度重なる延期によ
先日、らくからちゃ氏のブログ 「ゆとりずむ」 で Rootport 氏 の著作 『女騎士、経理になる。』が紹介されネット上の話題になりました。 そこで、今回は、本書『女騎士、経理になる。』を取り上げてみましょう。 (Disclaimer) 評者である私自身も同類の会計コミックを上梓しているため、書評の中立性に問題が生じる恐れがあります。 本書は、Rootport氏のツィートを原作としてコミック化したもので、 『ファンタジー』 と 『会計』 の融合という革新的なアプローチがとられています。 私のような中年オヤジにとっては、『ファンタジー』系のストーリーや絵柄がちょっと厳しいのですが(お恥ずかしい話ですが、文中に出てくる「オーク」や「エルフ」といった単語が固有名詞なのか一般名詞なのかがわかりません)、話のところどころに挿入された会計ネタの面白さは、ツウをうならせるものです。 『ファンタジー』と
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