■大物の新作続々 グッズ・限定盤など特典奏功 平成10年をピークに縮小を続けるCDなどの音楽ソフト市場が回復傾向をみせている。日本レコード協会によると、今年1〜9月のオーディオレコード生産数量は前年同期に比べ9%増加しており、14年ぶりに前年を上回る勢いだ。インターネットによる音楽配信に押されてきたCD販売減に歯止めをかけようと、業界はグッズなどの特典を付けるといった対策を進めてきた。さらに今年は人気アーティストの新作発表が相次ぎ、久しぶりに販売が上向いている。 同協会によると、CDやテープなどオーディオレコードの1〜9月の生産実績は1億5569万枚となり、前年同期の水準を9%上回った。金額ベースでも1590億円と5%増加。9月単月では生産枚数で前年同月比35%増、金額では26%増とそれぞれ大幅増となった。 市場を牽引(けんいん)しているのは全体の99%を占めるCDだ。同協会は「今年