「ウイグル暴動」と書くのは誤りであり、すでに「ウイグル暴動」と書いたり話したりする時点で中国政府のウイグル族弾圧に加担していることになり、つまるところ、この事件を中国サイドから政治的に見、中国政府を擁護していることを示しているのであって、正確には「ウイグル事件」とでも書くべきだろう。あれが「暴動」か「独立運動」、ないしは「抵抗運動」かどうかは、見る立場、語る立場によって変わってくるのだ。日本のマスコミが一斉に「暴動」と書きつつ、中国が行っている「軍隊の導入」「漢族の大量移殖」「北京語の強制」…などによる同化政策や民族浄化政策を批判しようとしても、無理というものであろう。「ウイグル暴動」と書いたり話したりした時点で、すでに中国政府の「言説の政治学」に加担させられていることに気づくべきだろう。僕は、かなり以前に、某書評新聞に、韓国済州島の反政府抵抗運動を、マスコミの報道に倣って、「四三暴動」と