成果主義の浸透と世界同時不況。ビジネスパーソンの生き残り競争が激化する中、自発的な勉強の重要性は増す一方だ。だが、世の中には、貴重な時間を割いて取り組んでも、仕事力アップに直結しない「危ない勉強法」も存在する。自己満足や不安解消のために学ぶのではなく、仕事上の切実な課題を解決するための勉強に取りかかろう。 成功哲学本と呼ばれる書籍のジャンルがある。著名人や各界で活躍する人々の成功の秘訣を開陳する本である。 古くはナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』やデール・カーネギーの『人を動かす』など70年も以前に出版されたものから、新しいところではスティーブン・コヴィーの『7つの習慣』といったものまで、世界的なベストセラーになった本も多い。 では、成功哲学を学ぶことで成功を手にできるのか? 考えるまでもなく、「これこそが成功の秘訣」とうたう本が次から次へと出版され続けている事実がすべてを物語っている