ノルウェーよりさらに北、北極に浮かぶスヴァールバル諸島には、地球上に存在するありとあらゆる植物の種子を保存する為の施設、スヴァールバル世界種子貯蔵庫がある。 これは、2007年、ビル・ゲイツ主導のもと、今後予想される大規模で深刻な気候変動や自然災害や核戦争などに備えて農作物種の絶滅を防ぐとともに、地域的絶滅があった場合、栽培再開の機会を提供することを目的としてつくられたものだ。内部では、大量の種子が北極海の氷に冷やされて眠っている。 この貯蔵庫が活用されるのは、遠い未来になる予定だった。 ところが既にこの貯蔵庫が使われる事態となっていたようなのだ。
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