イギリス王室は、風変わりな伝統的権利を持っていることで知られているが、その1つは、「イギリス国内すべての白鳥(コブハクチョウ)は君主(国王)が所有している」というものだ。 おそらく多くの人が耳にしたことがある英王室トリビアの1つだが、厳密では「すべて」というわけではない。だが実際に多くの白鳥は国王の所有物として王室扱いとなる。 その為イギリスでは、王室の白鳥に対しては、どんなに無茶をされようと、攻撃されようと、敬意を持った態度で接する習慣がある。 この奇妙な王室の権利は、12世紀の中世の時代にまでさかのぼるという。 中世から始まった英国君主制と白鳥の奇妙な関係 伝統的に、イギリス王室は印のないコブハクチョウの所有権を持っている。 厳密に言えば、君主が国内すべての白鳥を自動的に「所有」するわけではなく、テムズ川に生息する所有者の”印”のないコブハクチョウの所有権を持っている。 この権利は、今