宍道湖ウナギ激減、殺虫剤原因か=餌の水生昆虫死滅で-産総研など 2019年11月01日03時04分 島根県の宍道湖でウナギやワカサギの漁獲量が激減したのは、1993年から農薬として使われたネオニコチノイド系殺虫剤が原因である可能性が高いことが、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)や東京大などの研究で分かった。餌となる水生昆虫を死滅させたためという。論文は1日付の米科学誌サイエンスに掲載された。 宍道湖のウナギは、80年代には年間50~60トンの漁獲量があったが、近隣の水田などでネオニコチノイド系殺虫剤が使われ始めた93年を境に激減。ワカサギもほとんど捕れなくなった。 産総研の山室真澄・特定フェローらは82年~2016年、宍道湖の水生昆虫などの生息数を調査。93年以降、ミジンコ類が激減し、大量発生していたオオユスリカも出現しなくなっていた。一方、植物プランクトンを食べるシラウオは大きく減って