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ブックマーク / yakumoizuru.hatenadiary.jp (4)

  • モノサシ探し/教養について - 作品メモランダム

    2007年01月03日の朝日新聞「モノサシ探し――文化の現場から(1)」(執筆=野波健祐さん)にコメントを寄せました。 昨今の古典人気(光文社古典新訳文庫やクラシック・ベスト100など)を受けて、教養や知のあり方について、どんなふうに眺めているか、そもそもどうして私と吉川浩満(id:clinamen)は、「哲学の劇場」などというサイトをはじめたのか、そして『心脳問題(朝日出版社、2004/06、ISBN:4255002770)や『問題がモンダイなのだ』(ちくまプリマー新書50、筑摩書房、2006/12、ISBN:4480687521)といったを書くにいたったのか、といったことをお話ししました。前述の記事にはその一端をご紹介いただいています。 なぜ、私たちにお声かけいただいたのか、「ひょっとして教養崩壊世代のサンプルとして!?」と、変な覚悟を決めて取材に応じたのでした。幸い想像ははずれ、野

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    laiso 2007/01/08
  • [アリストテレス全集][岩波書店] 作品メモランダム

    古典ギリシアの碩学アリストテレスの伝存する作品を集成した『アリストテレス全集』(岩波書店)は、どこを開いても興味の尽きない書物だが、とりわけ愉快なのが『問題集』(προβληματα)と題された一冊だ。 この、成立過程がはっきりしていない書物には、およそ800を超えるさまざまな「問題」が38巻に分けて集められている。訳者戸塚七郎によると、アリストテレス人がまとめたというよりは、幾分長い時間をかけてペリパトス学派によって編纂されたものと推測されるとの由。たしかに細かく見ていくと、今日『アリストテレス全集』に含まれる他の著作における主張と必ずしも整合しない発想や思考も書には含まれている。 それにしても、このヴォリュームだけでも圧倒されるのに十分だが、内容もまた驚くべきものだ。試みに、各巻のタイトルの邦題(岩波版全集第11巻、戸塚七郎訳、岩波書店、1968)を掲げてみよう。 第01巻 医学上

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    laiso 2007/01/01
  • 作品メモランダム - 地図を手に文化系女子のケモノ道を歩く(前篇)

    ★『ユリイカ』第37巻第12号、2005年11月(青土社、amazon.co.jp) ◆1:文化系・女子・カタログ 批評にはいまだ広大な未開拓の領野が残されている。もっとも批評という言葉でその人が何を思うかによってその領野の広さもちがってくるのであって、たとえば批評といえばそりゃあ文芸批評だろうとハナから決めてかかっている向きには、それ以外の対象が批評されるということに違和感があるかもしれないし、批評といえば既成の文壇・論壇・業界・制度のメンバーが取り扱う範囲が対象だと考える向きにとってはそこからはみ出すものが批評の俎上にのせられることに違和を感じるかもしれない。 ——などとややこしいことを言うのは、ネット上でときどき「『ユリイカ』は詩の雑誌なのにどうしてブログやらオタクやら特集するんだ」といった類いの不満を目にするからだ。 しかし同誌(第二次ユリイカ)は「詩と批評」の雑誌。1969年の再

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    laiso 2005/10/30
  • 作品メモランダム :: 仁義なき戦い――オタクvsサブカル

    ★『ユリイカ』第37巻第9号通巻510号、2005年8月臨時増刊号(青土社、2005/08、amazon.co.jp) 臨時増刊号の総特集は加野瀬未友氏とばるぼら氏の責任編集による「オタクvsサブカル!——1991-2005ポップカルチャー全史」。ブックデザインは、HOLON。 ◆1:「せんそう?」 それにしても「オタクvsサブカル」という戦いは、どこで戦われているのだろうか。誌に掲載されている西島大介氏の漫画「サブカルVSオタク最終戦争」が描くように人気のない(というか、いるとしても事情がわからぬ非当事者がちらほらと遠くから眺めている)荒野で人知れず派手に行われているのだろうか。たしかにときどきネット上やその辺で、「このオタが!」とか「サブカル野郎!」といった罵詈雑言が(ときに冗談として、ときに気で)飛び交うのを見聞きすることはある。レッテルを投げつけあう両者が、はたしてほんとうに「

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    laiso 2005/08/15
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