細胞は自身が持つタンパク質を制御するための様々な手段を備えていて、必要な時に必要な場所で仕事ができるようにしている。あるタンパク質の作用は、ユビキチン/プロテアソーム系(ubiquitin/proteasome system)によって行われる、要らなくなったタンパク質の連続的な分解のように容赦なく不可逆的である。一方、アロステリックな動きによる酵素機能調整(活性部位とは別の場所に結合することで行われる活性制御)のようにずっと微妙で細胞で時々刻々生じる要求に応じるものもある。いずれの場合も、化学基をタンパク質中のアミノ酸に付加して、機能を調節するという方法がよく用いられる。よく知られた例として、信号伝達タンパク質のON/OFFに広く用いられているリン酸基がある。この制御は様々なキナーゼ(kinase、リン酸基転移酵素)やホスファターゼ(phosphatase、加リン酸分解酵素)がリン酸基の付
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