狩猟で鳥を捕獲することを鳥猟(ちょうりょう)と言います。猟銃や空気銃を使って鳥を仕留める「鳥撃ち(とりうち)」は、大物猟と比べると安全性が高く、解体が手軽といった魅力があります。現在の日本では狩猟できる鳥は28種に定められ、資源性が高く捕獲数が制限されているものもいます。後編では「狩猟鳥獣48種」のうち「鳥類28種」を紹介します(「獣類20種」は前編にて紹介)。 現在、狩猟ができるカモ類は11種に決められています。カモは非常に種類が多く、捕ってもいいか否かを判別するのは簡単ではありません。オスとメスで羽の色が異なり(カルガモを除く)、メスは地味な色をしているために判別が困難です。メスを判別する際はカモがつがいになる習性を利用して、そばにいるオスで判断するのが一般的です。 カモは「陸ガモ」と「海ガモ」に分類され、一般的に「陸ガモ」の肉はおいしく、「海ガモ」は臭みが強いとされています。 カモ類